こんにちは、広島の四技能型英語塾、スクール今西の今西一太です。
スクール今西英語学院では、日本の英語教育の問題点を真剣に考え、中学生・高校生に対して10年後、20年後の将来を見据えた英語教育を行っています。そのコンセプトは、
というものです。
今回はその中でも、英検準2級以上を持っている中級者の中学生、高校生に対してどのような指導を行っているのかを書きます。
※以下の授業形態は希望者のみに対して行っており、文法や長文を中心に指導を希望する生徒はそれに即して指導しています。
英検準2級以上の中級者(希望者のみ)はレベル別にグループ指導を行います。学年や学校はバラバラのグループでの指導となり、社会人の方も入ります。
よく出来る生徒の場合、中学校1年生で英検準2級を取得し、中学校2年生からこのクラスに入ります。
宿題は主に「自由英作文」と「多読」です。
毎週メールで提出をしてもらいます。まずは文法ミスのチェックをネイティブ・スピーカーが行い、それに加えて構成や論理の問題点など、主張が伝わりやすくする方法の指導を日本人講師が行います。
教室に用意してある本から自分のレベルに合った洋書をレンタルしていきます。教室にある本には単語数(その本に何単語あるか)が書いてあるので、その数をどんどん合計していき、どれだけ自分が読書をしたかを目に見える形で記録していきます。
楽しく大量の英語に触れることで、無理なく自然に読解力を上達させます。つまらない本、難しくて苦痛を感じる本はすぐに返却してもっと楽しく読める本を読むように勧めます。
講師によって違いはありますが、以下のことを行います。
毎週の話題を提示し、クラス単位でアイデアを練った後に起立してペアになり、1分間、45秒間などの即興スピーチ練習をします。スピーチの質を上げていくために1回ではなく2回、3回繰り返します。繰り返す際は時間制限を短くしたりし、流暢さを上げていくことを意識させます。
英会話教室とは異なり、長文読解と文法の指導を日本語で行います。以前は「英語のみでの指導」に固執していた時期もありましたが、現在の英語教育研究の世界でも「母語を使った指導が効果的である」と示されているように、現在では日本語を積極的に使って文法や英文解釈の指導を行うようにしています。
ただ、テキストは長文を中心として構成されていますが、その前後にはその長文に関連して、単に読むだけでなく、正解のない問いについて自分の意見を英語で話す課題も大量についています。ペアワークを中心に生徒自身で進めていき、講師は質問対応と軌道修正が主な仕事です。
慣れない生徒はかなり戸惑いますが、何か月か継続しているとお互いに英語で質問する事にも慣れ、講師が入って行っても受け流して自分たちでどんどん進めていくほどになります。ちょっとだけさみしいですが、こういう自律的な学習こそが指導の目標です。
以上のような指導を行うとどのような変化が見られるでしょうか。
多い感想は
「学校の授業と全く違うやり方で勉強して、とても新鮮。英語に対する見方が変わった」
という意見です。
自分の好きな本だけ読んで、自分の言いたい意見を言って、という方法で英語を勉強することを新鮮に感じる生徒が多いようです。これまでの指導では自分の個性を前面に出せる機会が少なかったのかもしれません。
大量生産が経済をリードした時代は、上(会社、上司、先生)から言われたことをこなすことが一番重要な任務であり、それによって日本は大きな成功を収めました。
しかし、これからの時代は、英語力はもちろん、クリエイティブになって革命を起こすようなアイデアを出し、それを発表する能力が益々重要になっています。
教育も時代に合わせて変わっていく必要があります。これからもこの時代に即した英語教育をこれからも提供していきたいと思っています。