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【英語】英語を上達させたい中学生・高校生は学校の定期テストも頑張るべきなのか

こんにちは、広島の四技能型英語塾、スクール今西の今西一太です。今回は、スクール今西の教育方針を示すという意味も兼ねて、

中学生や高校生が英語を上達させる時、学校の定期テストはどのぐらい重視すればよいのか

について、英語を本気で身に付けたいと思っている中学生や高校生、保護者様を対象に記事書こうと思います。

 
1. 流暢さと正確さの両方が必要

英語(外国語)を上達させる時には、必ず以下の二つのことを意識する必要があります。

1. 流暢さ:大量のものを短時間で処理できること
2. 正確さ:個々のものを厳密に処理できること

「流暢さ」と言うと通常「流暢に話す」ことのみフォーカスされますが、必ずしも話す能力だけではありません。例えば、

・何となくでいいので、早口のスピーチの内容をざっくりつかめる
・長い文章の概要を素早くざっくり理解することが出来る
・文法的な間違いがあっても、文章をサクサクと書くことが出来る

なども「流暢さ」の一部と考えるとわかりやすくなります。

「正確さ」というのは文字通り、文法的な正確さを指します。

三単現の場合に –s をきちんと付けているか、「前からずっと~している」の意味の時に現在形ではなくて現在完了進行形が使えているか、などです。
 

2. どちらかが欠けているとどうなるか

このどちらが欠けても外国語の能力は高いレベルに到達することが出来ません。例えば、

(1)「流暢さ」が高くて「正確さ」が低い場合:ペラペラと喋ったり、大体の内容の理解には支障がありませんが、伝わる内容が不正確だったり、文章の正確な理解が難しくなります。分かっているようで誤解していることが多くなります。
(2)「正確さ」が高くて「流暢さ」高い場合:文章や話の内容を正確に理解でき、一度発話をすると内容は正確に伝わりますが、文章を読むのに時間がかかり過ぎますし、発話がスムーズに出来ず相手に情報がうまく伝わりません。

学校のテストでは「正確さ」のみを問い、「流暢さ」を問題にすることはほとんどありません。その結果、日本の学校システムに最適化した人はほとんど上記の(2)の特徴を持つことになります。

(逆に小学生から英語漬けの教育を受けた子供や一部の帰国子女には(1)の特徴を持つ人が多くなります。)
 

3. 学校の定期テストはどのぐらい頑張ればいいのか

さて、それでは(2)「正確さはあるけど流暢さが低い」のような状況になりがちの方、日本の教育システムで勉強している中高生はどのように意識をして英語力を高めて行けばよいのでしょうか。個人的にお勧めしたいのは以下の二つです。

(1)学校の定期テストに向けてきちんと勉強はするが、結果は参考程度に思っておく

「実際の英語は文法など関係なく使っている」とか「学校のテストは解けなくても英語は出来るようになる」というのは間違っていると思います。

英語がよく出来る人はたいてい学校のテストもよく出来ます

よって、点数が振るわない人は、一生懸命勉強しましょう。

しかし、

あくまで学校のテストが測っているのは語学力のうちの半分、「正確さ」の部分だけである

ことを理解することが重要です。あまりテストの点だけに一喜一憂しない方が最終的に高い語学力を身に着けることが出来ると思います。

(2)流暢さを上げるトレーニングを自分で行う事

通常の日本の学校教育では流暢さを上げるトレーニングを行うことはあまりありません。そこで、語学力を高めたいのであれば自分で訓練しましょう!

例えば以下のような訓練法があります。

・ 「多読」で大量の英文を読むトレーニングをする
・ 1分間英語だけで自分の意見を話し続ける練習を繰り返す
・ 1ページの長文に30秒でざっと目を通し、要約を書く。(後で精読して合っているかチェック)
・ 同じ長文を20回以上繰り返し音読する

などなど。学校のテストで「正確さ」を鍛えながら上の練習を繰り返せば鬼に金棒と言っていいでしょう。

「正確さ」に関しては日本の学校教育はとても素晴らしい英語教育を提供してくれています。

重視しすぎず、かといって軽視もせず、学校のテストとの上手な付き合い方を見つけて、ハイレベルな語学力目指して頑張って行ってくださいね!

 

at 2016/02/28 18:30:27