こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
今回は英語教育とは少し離れた内容なのですが、教育に関する内容ということで、ちょうどいま読んでいる本の内容を共有したいと思います。
20世紀までの社会で重宝された「優秀な人」と、現代社会で活躍できる「優秀な人」には微妙な違いがあるということは、うすうすお気づきの方が多いかもしれません。
という本には、その違いが非常にわかりやすくまとめられています。簡単にまとめると、以下のようになります。
本の内容は多岐にわたるので全部を網羅できませんが、このあたりまで考えただけでも教育に対する示唆はものすごくあるように感じます。
英語教育においても、
への変化が、徐々にではありますが着実に進行しています。
これまでは「自分の頭で考える」という後者のタイプの学習は大学に入ってから行われるのが普通でした。
しかし、高校まで「正解を求めること(だけ)が重要で、自分で問題設定はしなくてよい」と教えられてきた人が、大学に入っていきなり「自分の頭で考えなさい」と言われてもうまくいかないことが結構多いです。
日本の研究者から独創的な研究が出る頻度がどうしても低くなってしまっているのは、このあたりに原因があるのではないかと思っています。
また、大学においてさえも「斬新なアイデアを出すぐらいなら先行研究をきちんと読みなさい」のようなタイプの指導を(直接的にこのように伝達はしないまでも)行う教員も存在します。
私は、中学生、高校生のうちは確かに知識がまだ少ないので、正解を求めるタイプの学習の比重が高くなるのはやむを得ないと思っています。
しかし、大学に入ったり社会に出たりしたときにいきなり「自分の頭で考えなさい」と言われてもなかなかうまくいかない、という人を少しでも減らすことができないか、と思っています。
そのため、中学生や高校生のうちから少しでも、正解を求めることではなく、正解のない世界の中で自分の頭で考える練習をしてほしいと思っています。
上記の本を読んだことで、改めてこれからの教育に必要とされているものがはっきりとわかったような気がします。
私たちは英語教育というごく一部の側面でしか生徒の教育に携わることができませんが、その中でも少しでも
のバランスが取れた教育を追求していきたいと思います。