こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
現在、冬期講習のシーズンです。
私は英作文の講座を毎回担当しているのですが、ここでも英検や大学受験レベルの内容を超えて、大学以上のレベルで求められるようなことについての指導を行っています。
今回はその英作文指導の講座の一部、「序論」の書き方についてを記事としてまとめてみました。
指導内容の1つが、英作文の構成における「序論」の書き方です。
英作文で意見を述べるとき、「序論、本論、結論」という構成にしなければならないことは多くの方がご存じだと思います。
一般的には、以下のような指導がなされることが普通です。
英検などでも、模範解答を序論の部分を見ると、ほとんど結論を述べているだけのような状態になっていることが多くあります。
しかし、「序論」というのは本来もっと奥が深くて、文章を読み始めた相手を引き付ける「つかみ」の役割を果たす重要な部分です。
そこで、次の節で序論の構成について少し詳しくみていこうと思います。
序論の基本構成は
という言葉でまとめることができます。
つまり、まずは一般的な内容や分かりやすい具体的な話から文章を始めて、読者にとって文章に入りやすい状態を作る、ということです。
具体的には、以下のような流れが推奨されます。
以下、日本語で例を出します。
1) では誰もが「うん、確かにそうだよね」と思う内容が入っており、とても入っていきやすいです。そこから 2) で「なるほど、学校教育の方向に話を持って行くのね」となり、3) でこの文章で一番言いたい内容が出てきます。
逆に、英検の模範解答のようにいきなり
と突然結論が来てしまうと、読んでいる方からしたらどうしても唐突感が否めません。これは本来であれば避けるべき構成とされています。
しかし、高校や英検程度のレベルであれば、このような唐突な始まり方でもまぁ仕方ない、今のレベルではそのぐらいが限界だよね、ということで許容されている状態です。
さて、序論では General to Specific の原則を守りましょう、という話をしてきました。
もちろん、この構成に沿って書くのは並大抵のことではありません。私が講座で教えていても、苦戦してアドバイスが必要になることがほとんどです。
そして、「英検や大学受験ぐらいのレベルではここまで要求されないから、必要に応じて省略して結論だけ述べるなどの方法を取ってください」と必ず言うようにしています。
しかし、あくまで本当に正式な書き方としては General to specific を守って書く練習をする必要があります。
私の講座を受けた後の生徒の一部は、普段の英作文でもこれを活かして少しずつ頑張ってくれています。