こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
最近、公立中学校での英語の教え方やテストに変化が出てきているようです。今回はそのことを書いていこうと思います。
すべての公立中学校で起こっている変化ではなく、あくまで聞き取りをした生徒の所属する一部の学校に関することですが、公立に限らずこういう傾向は広がりつつあるようです。(参考:進学校の生徒の文法が恐ろしい勢いで崩れてきている)
日本の英語教育全体の変化の流れとしても大事な傾向だと感じています。
講師の先生から聞いた情報など、いろいろな情報を総合すると、一部の中学校で以下のような変化が起こっているようです。
中学校1年生にしてすでに英検2級を持っている生徒などに話を聞いても、
ということでした。
つまり、
ということだと思います。
以上のことから、何が予想されるでしょうか。まず、
ことが予想されます。上記の英検2級を持っている中学校1年生などはその好例でしょう。
しかし一方で、
という可能性も高いと思います。
つまり、よくできる生徒はどんどんできるようになり、できない生徒はますますできなくなり、格差がどんどん広がっていくのではないかと懸念されます。
前回のブログ記事「前置詞をイメージで覚えるのは本当にいいことなのか」でも取り上げましたが、英語の学習にはバランスが重要です。
この2つのどちらかに偏ることなく、両方を行っていく必要があります。
今まで公立の中学校はどちらかというと 1) に偏っていたように思います。文法を基礎からきっちり教えて、長文は習った文法が出るものしか扱わず、(極端な場合)まだ習っていない文法が回答に含まれていたら正しい英文でも×にする、などの慣習がありました。
それが最近の英語教育の流れによって 2) を重視するように急速に変わりつつある、ということだと認識しています。
だとしたら対策は明確です。学校で 2) を重視するのなら自分で学習するときは 1) をしっかり重視して学習しましょう。
具体的には、
などの方法が考えられます。いずれにしても、基礎的な部分を教えてもらえないなら自分でやるしかない、ということになります。
具体的には『中一英語を一つ一つわかりやすく』などのテキストが、基本からわかりやすく整理してあるのでお勧めです。
個人的な意見では、今回の学校の方針転換は必ずしも悪いことではありません。
むしろ、今まで基礎的な文法にこだわりすぎて「大量のインプット」という最重要項目を軽視していたことから考えると改善されつつあるともいえるでしょう。
ただ、英語が苦手な人にとってはこのやり方が少し困難を伴うことがあるので、しっかり自分で補っていきましょう、ということです。
本記事では
ということをお伝えし、その対策として、特に英語が苦手な生徒は
ということをお伝えしました。学校の指導が「大量のインプット」に舵を切り始めたのはとてもいいことですので、それを活かして英語力をアップさせていく方法をうまく考えていく必要があると思います。