こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。今日は英作文についての記事を書こうと思います。
英語学院の生徒は全員、毎週1本の英作文をメールで提出することが義務付けられています。添削はまずネイティブが文法の直しを入れ、その後日本人講師(主に私)が文法ミスへのコメントを付けたり、内容や構成に関する指摘を行ったりします。
毎回それを行っていると、繰り返し繰り返し同じタイプのミスが現れることに驚きます。そこで、入会者全員に向けて「英作文を書くときの注意点」という形で資料を作り、あらかじめ英作文の基本的なルールを周知しています。
今回の記事ではその内容をブログ向けに改編してシェアしてみようと思います。今回は「初級者がよくやってしまうミス」ということで、5つ取り上げます。それでは見てみましょう!
※ミスの傾向が変わってきましたので多少内容を改変しました(2020年11月)
※さらに傾向の変化があったので内容を変更しました(2024年6月)
実際の添削の例
このミスはほとんどの人がやってしまうと言ってもいいぐらいよくあるミスです。
because S V. の節は、必ず「主節」と同じ文に入れないといけません。以下のようにしましょう。
おそらく「東京タワーが見たいからです」というのを Because I want to see Tokyo Tower. と訳しているのだと思いますが、もしこの文だけを訳すとすると、
のように、「です」に当たる部分をきちんと be動詞(is)で書く必要があります。
このミスも初級者の半分以上には見られる非常に一般的なミスです。
For example で文を開始した時は、必ずその後に主語と動詞を含む文を入れる必要があります。
初級者はまずこの規則だけ覚えておけば大丈夫です。
ちょっとレベルが上がったら、以下のようなやり方も覚えましょう。フレーズだけを続けたかったら文を切らず、コンマやコロン : の後に for example を置くか、such as を使うこともできます。
ピリオドが来るたびに改行している人も多くいます。
日本語でも文章を書くときは普通1つ1つの文で改行することはありませんが、英語も同様にします。以下のようにしましょう。
このミスも大変よく見かけます。
固有名詞(人名、地名、タイトルなど)は単語の最初だけを大文字にするという決まりがありますが、そうではなくてすべてを大文字にしてしまうミスが非常に多く見られます。正しくは以下のようにしましょう
全てを大文字にするのは、
など、頭文字を省略した略語の場合です(デザインなどの都合でスタイル的にあえてそうする場合を除いて)。
こちらのミスはパソコンでタイプするときならではのミスです。
× I like it.I do it a lot.When I went there,I saw him.
上の例ではピリオドやコンマの後にスペースがなく、そのまま次の文が始まっています。
という決まりがありますので、以下のようにします。
〇 I like it. I do it a lot. When I went there, I saw him.
(ピリオドの後だけは1つでなく2つ空けてもよいことになっています)
いかがでしたでしょうか。文法問題がかなり得意な生徒でも、上に挙げたような基本中の基本でミスをしてしまう生徒がたまにいます。英作文教育はこれからもっと頑張っていかないといけませんね。
以下の記事は今回の続編です。中級者になっても無自覚にやってしまうミスが書いてありますのでぜひご覧ください。