こんにちは、広島市の英語塾、スクール今西英語学院の代表、今西一太です。
今回は教えるときの技術について書いてみようと思います。たまに講師研修で以下のような内容を教えたりしています(未経験の先生はほとんどいないのであまり必要はないのですが)。
例えば、以下の内容を教えたいとしましょう。
この内容を教えるのに、慣れていない人はいきなり
と白板に書いて、「これは 1234 という意味です」と伝えたりすることがあります。
もちろんそれでもOKな場合も多いです。しかし、これだけだと「どういうこと?何の話?」という反応になったり、少なくとも既存の知識の中にこれをどのように位置づけたらよいのか分からない人が出てきたりする可能性があると思います。
教えるのに慣れている人なら恐らく以下のようにするでしょう。
まずは生徒の前提知識を確認します。
と質問し、知っている生徒がいないかを確認します。もし生徒全員が知っているようなら説明は不要となりますので、この確認は重要です。もし知っている人がいたら、その人にまず説明させてみたりします。知らない人がいるとわかってから初めて次に進みます。
説明の必要がある、と判断したら、これから何を説明するかを伝えます。
と述べ、今からする話の大枠を設定して生徒に何を習得すべきなのか理解させ、説明を聞く準備をしてもらいます。
ここでようやく説明を開始します。説明をしている最中生徒が説明についてきているかどうかを確認しながら進めます。
などのように、生徒に対して頻繁に質問をして理解度チェックと頭の回転の維持を同時に行いながら説明を進めていきます。理解度とどこまで説明すべきかを天秤にかけ、それによって説明の詳細度を調整していきます。
質問(発問)するというのが非常に重要で、これが無ければ生徒が置いてけぼりになって結局理解できなかったり、生徒が既に知っていることを延々と説明する退屈な授業になったりします。
最後に理解度の確認をします。
のように、小まとめとして不明点がないか確認をします。
以上のように行えば、何の説明をしているのか分からないまま進行してしまう可能性はかなり低く出来ると思います。
上記の例は当教室のように少人数で教えている場合は特に効果的です。しかし、40人以上を教えるような場合でもやり方によっては応用が可能です。これからももっとわかりやすいと言われる指導を目指して、講師一同頑張って行こうと思います。