こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西英語学院の今西一太です。ゴールデンウィークが終わって最初の1週間、いつも以上に忙しい日々を過ごしています。
少し前の話になりますが、前回のブログエントリー(「2017年5月6日広島大学進学ガイダンス」)で紹介したイベントに参加してきました。以下の「目次」のような流れでセミナーが進みました。
広島大学の外部試験利用についての説明がまず最初に行われました。これについては「広島大学で英語満点扱いするにはTOEFLか英検か」のエントリで詳しく書きましたので、ここでは詳細は省略したいと思います。
次に、英検とTEAPの試験内容の照会が行われました。
英検の準1級とTEAPについてですが、どちらも英検協会が主催している試験ですので、「広島大学を外部試験で受験する方はぜひこのうちの一つを受けてね」という意味で英検協会の方が講演をなさっていました。
講演では英検準1級とTEAPの違いに紹介されました。聞いた内容を整理すると、
のような感じでした。
最後に安河内先生の授業です。
先生の授業は会場にいる100人以上の人全員を全部ペアにして、英語で1分間自分の意見を言う課題など行いました。通常の講演と違って自分で英語を話したり、ペアで協力して単語の問題に答えたりする内容で、とても楽しく時間が経つのがあっという間でした。
安河内先生が繰り返し言っていたのが、
ということでした。
例えば、楽譜をずっと読んでてもピアノは弾けるようにならないし、ルールをずっと勉強しててもサッカーはできるようにならない。英語もこれと同じで、
ということを強調していらっしゃいました。これはまあ確かにその通りです。
また、
という例も挙げられていました。
以上が講演の大まかな内容でした。日ごろから四技能型の英語を教えている私にとってはそれほど新鮮な内容はありませんでしたが、高校生やその保護者の方も大勢いらしていたので、その方たちにとってはとてもよい刺激になったのでは、と思います。
確かにおっしゃることはその通りなのですが、練習ばかりしてきて勉強をしていないため文法などがあやふやなまま英語を使っている人も見てきているので、この言い方はあくまで「受験英語」に染まっている学生に対するショック療法として受け取るべきだと思います。
例えば基礎練習無し、楽譜の読み方も知らずにとにかくピアノに触りまくっているだけでは、結局ある程度までしか上達できないのと同じことですね。
これは因果関係と相関関係を(恐らく意図的に)混同した例だと感じました。つまり
例えば、進学校に行っている学生が勉強が出来るのは、元々勉強が出来る人が進学校に行っているからであって、必ずしもその進学校の授業の質が高いからではありませんよね?授業の質だけで言えば進学校ではない学校の方が良い例も多くあるはずです。それと同じことだと思います。
こういうロジックが読み解ける人は安河内先生の「何が何でも四技能英語を勉強した方が絶対にいい」という熱い主張にちょっと冷めてしまうかもなぁと懸念した次第です。意図的に煽っている側面はあると思うのでそれでも良いのかもしれませんが。
ということで、当方では今まで通り「受験英語」的な文法学習・和訳練習と「四技能英語」的な運用能力を鍛える活動のバランスを取りながら教育活動を行って行こうと思います。