小学生時代の夢は漫画家とオペラ歌手だった私ですが
(池田理代子先生のようですね。)
中学生の時に出会ったピアニスト「新田美保さん」の影響で、ピアニストを目指すと決め、高校1年生の秋に、音楽受験に備えて教室を変えました。それが大学時代の恩師が経営するヴェール音楽院との出会いです。
ヴェールを始めて訪ねた時の事を、昨日の事のように思い出します。
木村みどり先生と初めての対面でした。入校試験のような物があり、聞こえが悪いようですが品定めのような感じです。即席のレッスンを行って頂いきましたが、当時の私の演奏は音楽のイロハがまるで分かっていないものでした。
ヴェールへの入学は素晴らしい先生方との出会いを生んでくれました。
第一線で活躍されるオペラ歌手、畑正恵先生との出会いです。修道女アンジェリカは今まで見たオペラの中でも特に素晴らしいかったです。後にも先にも涙を流す程感動したオペラはそれ以外にはありません。
そして、基礎から叩き上げて下さった住村純子先生との出会いもこの時でした。日演連のオーケストラとの共演でリストの死の舞踏を妊婦の身で弾かれた事は鮮明に記憶しています。
ドイツへの留学前後にも、かなりお世話になりました。
そんな先生方の元、高校生の私は、右も左も分からないクラシックの世界へ足を突っ込んで行きました。
中学生までの先生はお世辞にもブラッシュアップできるタイプの先生ではなかったので、最初の基礎固めと1週間でこなす練習曲が膨大に増えた事で完璧にテンパっていたのが懐かしいです。
「貴方は人よりかなり遅れを取ってるんだから、人が1時間練習するなら、4時間は練習しないとダメ」と住村先生からアドバイスを頂き、果たして4時間やっていたかは定かではありませんが、高校時代に友達と出かけて遊んだ記憶がどれも鮮明なので、出かけた回数が覚えられる程しかなかったのだと思います。
相当練習に時間を注ぎ込んだと言えると思います。夏休みは遊びに出かけた記憶がありません…。
そこで私がどうして頑張れたのか…。そこはまた別の時にお話ししたいと思います。