こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
以前、英作文添削にAI(ChatGPT)を活用しているという話を記事にしました。
あれからしばらく時が経って、英作文添削以外にも様々な方法でAI、ChatGPTを活用するようになりました。
など、指導を効率化して生徒に対して迅速に対応ができるようになりました。
先日、講師の先生に「ChatGPTの活用法を教えてもらえませんか」と質問されたことをきっかけにその内容をまとめてみましたので、せっかくなのでブログ記事にも挙げてみることにしました。
もし「外国語指導・学習に ChatGPT を活用したいけどどんなふうに使えるのかイマイチわからない」「もっと指導や学習を効率的に進めたい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
画像はChatGPTで作成したイメージです。こんなところにも役に立っています (^^;) しかしなぜかものすごいひげ面…。
毎週2つ「今週の英作文・英会話トピック」という形でトピックを作成して生徒のアウトプット活動に活用してもらっています。例えば今週は
というタイトルです。
一部の授業では、作成したトピックを使って生徒に自分の意見を英語で述べてもらうという課題を扱います。その際、先生がアイデアを引き出すのに使える
をリストにして、指導に活用してもらっています。先生方はこの資料を基に生徒たちに対して英語で質問をし、アイデアを引き出しながら、生徒たちが自分の意見を英語でまとめるための手助けをしていきます。
以下は実際の資料です。
「それじゃあトピック自体も ChatGPT に作ってもらえばいいじゃないか」と思って、毎週のトピック作成のアイデアも作ってもらおうと思ったこともあったのですが、ChatGPT にトピック作成をお願いしても
という感じだったので結局断念し、アイデア自体は自分で出すようにしています。
生徒が書いてきた英作文について、「この英文を直してください」などと指示して添削してもらい、自分の思っている添削内容と比較して同じ個所が同じように添削してあるかなどを見て参考にします。
私自身、英語の母語話者ではないので自分の感覚があっているか不安に思うこともあり、ChatGPTの添削を見ることで、もう1人の先生に相談しながら英作文の添削ができているようでとても心強く、生徒にとっても安心できる添削ができているのではないかと思います。
また、母語話者の添削をチェックする仕事もよくやっているのですが、どうしても納得できない添削(何でここをこんな風に直しているんだろう、逆に、何でここは直さないまま放置してるんだろう)がある場合、その部分を入力して「この添削についてどう思いますか?」のように質問して、その回答を再添削する参考にしています。
さらに、和文英訳(日本語を英語に訳す)の課題を指導する際は、日本語を全部入力して「英語にしてください」と入力して訳してもらい、模範解答として活用します。
授業で指導している際にある熟語や単語が話題になるときがあります。その際、その熟語や単語を使った例文を作ってもらうことができます。特に熟語には辞書には例文がほとんど出ていないものも多いので、そういうときに生徒たちに実際の用例に触れてもらうのにとても便利です。
などの指示を出しています。
生徒が手書きで書いてきた英作文について、写真を撮影してアップロードすると電子テキスト化してくれます。電子化して母語話者の添削者にメールで送付する際に活用しています。
字が汚かったりするとたまに勝手に予測して修正したりする(例:It appears that ... を勝手に It is apparent that ... に変えてテキスト化する)ので注意が必要です。
文章を短く要約してくれます。英語を含む外国語の要約にも使っていますし、「授業報告」と言って毎回か月に1回保護者様に授業の内容を報告するメールを送っているのですが、月に1回報告を送る際に1か月分の授業記録を入力し、「この授業記録を150字程度で保護者様向けの報告メールを書いてください」と指示を出し、メールのベースを作ってもらったうえでそれを編集して送信したりしています。(残念ながらそのまま送付できるようなメールを書いてもらうのは難しいのでしっかりとしたチェックが必須ではあります)
特定の問題形式の例題を写真やPDFなどでアップロードして、「これと同じレベル・分量の問題を〇問作ってください」のように指示を出し、類題を作成してもらうのに活用しています。例えば、広島大学の要約問題・グラフや表の描写問題、英検の要約問題の作成に活用しました。
語数や分量は結構適当に作成されることが多いので、その辺は指示を出したり自分で削ったりして調整する必要があります。うまく作れる時とそうでないときがあるので、できた内容を見ながら取捨選択したり、おかしなところを見つけて修正の指示を出して微調整したりする作業が必須です。
英語の長文を入力したり、あるいは有料版なら教科書の写真を撮影してアップロードして、
などもできます。
また、うまく指示を出せば文法問題も作ってくれます。ただ、こちらのチェックしたい文法項目と難易度をきちんと理解させるのが結構難しいこともあるので、この作業は難易度が高めと感じています。たくさん作らせてよさげな問題だけピックアップするというのが現実的です。
英検の面接で使えそうな画像を作ってもらおうともしたのですが、これもちゃんと面接で使えそうな絵を描いてもらうのは難しく断念しました。
アニメなどのキャラクターの説明を英語で書かせ、ChatGPTに入力してその描写をもとにChatGPTに絵をかいてもらい、ほかの生徒が何を書いたか当てるお遊び課題をやったことがあります。
「英語の練習がしたいので私とチャットしてください」と言って英語でチャットをすることができます。有料版であれば音声を使って会話もしてくれますので、英会話の練習もできます。
「文法が間違っていたら直してください」などの指示を出しておけば、文法ミスを修正しながらチャットすることもできます。
そのほか、以下のような用途でも活用できます。
「ChatGPTを使って音読練習ができませんか」と質問をもらうこともあります。有料版なら音声読み上げ機能があるので英文を音読させることはできます。ただ、いろいろ事情があって結構面倒くさい、というのが正直な感想です。
そのため、単に音声を読み上げてほしいだけならその他のオンライン音読ソフトを検索して活用したほうが手っ取り早いと感じます。
以上、私がChatGPTを英語教育で活用している方法についてざっとまとめてみました。これ以外にもいろいろアイデアはあると思うのですが、何か皆様のヒントになりましたらとてもうれしいです。