こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
今回は英語のいわゆる句読法(ピリオドやコンマ、引用符、!?などの用法)について、日本人が非常にやってしまいやすいミスをまとめてみようと思います。
「ピリオドの後にスペースを入れる」という初級者向けのアドバイスから、「引用符の中にピリオドを入れる時と入れない時」などの中級者以上向けのアドバイスまでありますので、気になる項目をぜひ読んでみてください!
ピリオドやコンマ、!?などの記号の後には半角のスペースを入れる必要があります。スペースなしで書くミスが初級者によく見られます。細かいと思われるかもしれませんが結構大事なので、知らない人は以下の例をよく見比べてみましょう。
引用符の場合は最初の引用符の左にスペースを入れ、右にはスペースを入れません。あとの方の引用符の左にはスペース無し、右にはスペースが必要です。細かい違いですが以下の×〇を比較して見てください。
こちらもよくあるミスで、日本語の記号である鍵括弧 「」 を英語でも使ってしまうというミスです。英語では引用符 " " を使います。
まず、あまり頻繁ではありませんが、アルファベットの全角の方を使ってしまう人がたまにいます。これは避けましょう。
そして、もっと頻度が多いのが!?の全角を使ってしまうミスです。ぱっと見わかりにくいかもしれませんが、英文を見慣れている人が見るとかなりの違和感を覚えますので気を付けましょう。以下の×〇を比較して見てください。
×の方は明らかに?が大きくて違和感があります。
引用符の周辺のコンマやピリオドに関するミスも非常に多いです。以下に引用符 " " の使い方を簡単に整理しました。
以下のようになります。スペースの有無をよく見てみてください。
セリフの場合は上のようになりますが、アメリカ英語では、セリフかどうかに関係なく、必ず引用符の内側にピリオドやコンマを入れる必要があります。これは結構な上級者でもたまにミスすることがある要注意ポイントです。下の×と〇について、引用符とコンマ、ピリオドの位置関係をよくご確認ください。
私も恥ずかしながら大学院生になる時点まで×の方で書いていて、英文校正で指摘されて初めて知りました。
イギリス英語では引用かどうかによってピリオドを中に入れるかどうかが変わるなど多少事情が違うようですが、日本人は通常スペルなどをすべてアメリカ英語で習うので、アメリカ英語式に統一したほうがいいと思います。
以上、初級者から上級者まで日本人の英語学習者がやりがちなミスを5つ取り上げて、正しい書き方について述べました。
文法と違って句読法はあまり重要ではないと思っている人が多いようで、指摘してもなかなか修正されないケースも多いです。しかし、日本語と違って英語はピリオドやコンマの使い方まで「正書法」できちんと定められていて、それを守って書かないときちんとした英語とは見てもらえません。
是非皆さんは句読法にまで気を配って、誰もが読みやすい英語を書くように心がけましょう。