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【英語】叱ることと詰め込み教育について

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

最近教育関係で面白い本や動画を2つほど見つけたので、せっかくなのでこちらでご紹介したいと思います。

1.人を叱るのは無意味である

1つ目は人を「叱る」ことについての本で、以下のものです。

この本では、人を叱ることが相手を委縮させて学習へのモチベーションを奪ってしまうことが述べられています。叱るというのは相手のためというより、

・相手を変えたい
・悪いことをした人に罰を与えたい

という叱る側の欲望から来ているものであり、叱られる相手のためになっていないということが述べられています。

叱る代わりに「フィードバックを与える」などのより相手の成長を促すことができる方法についても説明されています。

個人的な経験から見ても。人を叱って効果が出たことがあまりないし、「叱られてよかった」と感じたこともあまりないので、納得できる内容だと感じました。

 

2.フィンランドの教育の失敗と詰め込み教育の利点

次にご紹介するのは以下の動画です。

この動画では、一昔前に自主性に任せる教育で世界でもトップクラスの好成績を収めたフィンランドが、最近は明らかに成績が落ちてきており、フィンランド政府も公式に「自主性に任せる教育は失敗だった」と認めたという話が紹介されています。

簡潔にまとめると、

・学力テストにおいてフィンランドが好成績を出していたのは、自主性に任せる教育を始める以前の詰め込み教育を行っている世代の成果であり、自主性に任せる教育を始めた結果、成績が下がった。
・自主性に任せる教育は成績上位の生徒にはある程度の効果を発揮するが、成績下位の生徒には効果を発揮せず、格差を広げる効果がある
・トップダウンで詰め込みをする教育を行っている国(日本を含む)が国際的な学力テストでの成績が良い。「日本の教育は時代遅れ」は本当だろうか

ということが紹介されています。要するに、「自由にやっていいよ。宿題もないよ」という教育を行うと、勉強をしたくない生徒は当然ながら可能な限りサボるため学力はどんどん落ちていく教育はトップダウンで先生が詰め込みをするのが一番効果が出る、という当たり前のことが確認された、ということだと思います。

動画の最後で

・日本の教育は旧態依然のままだ。もっと生徒の自主性を活かす方向に変えていかねばならない

という最近の風潮を批判して伝統的な詰め込み教育を擁護していたりなど、とても興味深い内容となっています。

 

以上2点、教育に関してとても示唆的な内容のあるものを紹介しました。これらの観点を活かしながら指導に当たっていきたいと思います。

 

 

at 2024/08/22 18:44:58