こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。今回は「試験対策」について書いてみようと思います。
少し前にX(当時の Twitter)で、英語学習について以下のような内容が話題になりました。
これを聞いて私も深く納得したのですが、最近はちょっと別の方向性で似たような経験をすることがたまにあります。
それは、
と思っている方が一部いらっしゃるということです。その方のイメージはちょっと極端に言うとこんな感じかもしれません。
しかし、実際にこれらの試験で高得点が取得出来て、かつ長年指導している経験を持つ私の感覚は全く違います。図式的に描くなら、以下のような感じです。
つまり、
ということです。
これまでいろいろな試験で高い成果を出してきている人を本当に大勢見てきましたが、結果を出している人は例外なくすべて「英語の語学力の高い人」ばかりです。
「〇〇の試験対策を追求したから〇〇の試験でうまくいった。でも××の試験は対策していないからあまりうまくいかない」みたいな例はほぼありません。
とても悲しいことなのですが、最近、語学力を上げることではなく「〇〇大学の英語対策」「〇〇テストのコツ」などにこだわる人が増えているような感覚を持っています。そんなことを追求したって出る成果は本当に限定的なものです。
どんな試験であっても、英語の試験である以上は語学としての英語をしっかり上達させることが基盤となります。試験対策はあくまで「大まかな傾向をつかむ」「慣れるために解く」ぐらいにとどめておくので十分だと思います。
特に、大学の二次試験は傾向が変わることもよくあります。過去問をひたすらやって「この問題はこういう風に解くようにしよう、この順番で解けばうまくいく」とガチガチに決めて受験をしたことで、新タイプの問題や傾向の変化に適応できずボロボロになったという例はよくあります。
受験英語の指導で非常に有名な竹岡広信先生も、共通テストで9割とるために一番大事なことは
と述べています(以下の動画47:08ごろから)。
この記事を読んでいる人は、ぜひ
の方向性を目指していってほしいと心から願っています。