こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
先日、中学校2年生からずっとご通学いただいた方が推薦入試で大学に合格し、卒業されました。お礼をお送りいただき、とてもうれしかったです。
さて、今回は「1を知るには10を知っておく」というテーマで書こうと思います。
最近たまに Quora というオンライン質問サイトを見るのですが、そこに面白い質問と回答がありました。(以下は私が意味を抜粋して書き換えた質問文です)
この質問に対する解答のうち1つがなかなか辛辣かつ示唆に富むものでした。(これまた抜粋)
私はこれを読んで「なるほど、本当にそうだよなぁ」と思いました。
英語で言えばこんな例でしょうか。
このようなことは高校レベルの参考書なら大抵書いてあります。(例:『高校リード問題集I』 p.16、Grammar in Use Intermediate 4th edition, p.8 など)
ただ、実際の用法を見てみると、これらの動詞が進行形で使われる例など山のように見つかります。例えば私は最近以下の動画の中で
と言っているのを聞きました(3:19ごろ~)。
どういうことかというと、
ということです。
例えば『現代英文法講義』(安藤貞雄)p.125 では「推移的特徴」として以下のような例を挙げ、「推移的という特徴が加わったため進行形が可能となっている」と述べています。
つまり、状態動詞を進行形にすることで「徐々に~しつつある」という意味を表すことができる、ということです。
このことを知らずに高校の参考書だけを読んだ先生が生徒から
と質問されてしまったら、もうアウトでしょう。
教科書に書いてあることをそのまま教えるだけなら、教科書を読んでもらった方が早いはずです。
じゃあなぜそこに先生が存在する価値があるのかというと、教科書以上の事や関連事項もいろいろ知っていて、その中から生徒のレベルに応じて取捨選択して教えていく、ということに付加価値があるわけです。
言い換えると、
というのが先生の仕事になるということです。
上の例であれば非常にざっくりいうと
などの複数のレベルのうち、今目の前の生徒に提示すべきものはどこまでなのかを、生徒の理解度やレベルを検討して判断し、指導するという作業が必要になってきます。
と質問されたら、
と判断して教える、となるわけです。
逆に
という判断にもなります。(ただし、とても優秀な生徒の場合はあえて一気に応用まで教えるという手段もアリ。そういう「生徒のレベル判断」も重要)
以上、、
ということについて話をしてきました。
人に何かを教える際は常にこのことを意識しておきたいものです。