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【英語】大学受験クラス指導の例: telegraph という単語から芋づる式に単語を増やす

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

今回は、先日の受験クラスで扱った内容の一部を紹介してみようと思います。

大学受験の英語学習で重要になってくるのが単語の数を増やすことですが、丸暗記以外に単語の数を増やしていけるコツの1つについてです。

1."telegraph" という単語を分解すると…

先日授業で長文読解をしている際に telegraph「電報」という単語が出てきました。こちらの単語、そのまま暗記してしまえばそれでいいのですが、せっかくなので、ということでこの単語の成り立ちについて説明を行いました。

tele- は「遠い」という意味
-graph は「文字・記述」という意味

というのがこの telegraph の語源です。つまり

「遠い+文字」→「遠くに文字を送る」→「電報」

という形で単語が成り立っています。

 

2.tele- を含む単語

tele- 「遠い」を含む単語はほかに以下のようなものがあります。

tele-phone 「遠い+音 → 電話」
tele-vision 「遠い+景色 → テレビ」
tele-scope 「遠い+見る機械 → 望遠鏡」
tele-portation 「遠い+運ぶ → テレポート」
tele-pathy 「遠い+感情 → テレパシー」

-scope はほかに

micro-scope 「小さい+見る機械 → 顕微鏡」

などの単語にも表れます。

-port- はほかに

im-port 「中+運ぶ → 輸入する」
ex-port 「外+運ぶ → 輸出する」
port-able 「運ぶ+できる → 持ち運び可能な」
trans-port 「向こう側+運ぶ → 輸送する」

などの単語に現れます。

-pathy はほかに

sym-pathy 「同じ+感情 → 同情、共感」
em-pathy 「中+感情 → 感情移入」

などの単語に現れます。

 

3.-graph を含む単語

-graph を含む単語はほかに以下のようなものがあります。

geo-graphy 「大地+記述 → 地理」
thermo-graphy 「熱+記述 → サーモグラフ(赤外線温度計)」
crypto-graphy 「隠れた+文字 → 暗号文、暗号解読法」
auto-graph 「自分+文字 → 自筆のサイン」
auto-bio-graphy 「自分+生きる+記述 → 自伝」

これらの単語の関連語には以下のようなものがあります。

geo-centric 「大地+中心 → 地球中心(天動説)の」
geo-logy 「大地+
学 → 地学」
geo-politics 「大地+政治 → 地政学」
thermo-meter 「熱+計器 → 温度計」
geo-thermal 「大地+熱 → 地熱の」
bio-logy 「生きる+学 → 生物学」

 

4.まとめ

以上のように、

telegraph = 電報

と丸暗記するだけでなく、それぞれの要素に分解して覚えるという意識を持つだけで、まるで漢字の「部首」を覚えるような感覚で芋づる式に単語を増やしていくことができます

この暗記法を行っておけば、知らない単語に出会ったときでも意味を何となく推測することが可能になります。例えば、

telecommunication

というのはどういう意味でしょうか?

遠い+コミュニケーション

なので、「遠くの人とのコミュニケーションの事かなぁ」など、大体の当たりを付けることができます。

専門的な単語になればなるほど、こういった「語源の知識」で意味が推測できるものがどんどん増えていきます。

辞書によっては単語を調べたときに語源をきちんと書いてくれているものがあります。

例えば『ジーニアス英和大辞典』で telegraph を引くと

tele-(遠くへ)+-graph(書かれたもの)

とあります。

こういった情報を無意味と思って読み飛ばすのではなく、大学受験ぐらいのレベルになったら、しっかりそのあたりも意識して目を通すようにしてみてくださいね。

 

 

at 2022/05/20 10:38:51