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【英語】質問されたときにやってはいけないこと

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

前回「生徒の質問にわかりやすく答える方法」という記事を書き、質問をされた際にわかりやすく答えるためのコツを共有しました。

今回は逆に、「質問をされたときにこういうことをしてはいけない」という内容を書いてみようと思います。もちろん、これも講師研修資料の一部です。

 

1. 相手の前提知識を確認せずにとりあえず解説に入る

質問されてまずすべきは「この人は何が分かっていないのか、どのレベルから説明する必要があるのか」を確認することです。

そして、その「この人はここまではわかっている」という地点と、質問の回答をどうやって結びつけるか、説明のステップを頭の中で構築します。

詳しい具体例が気になる方は「生徒の質問にわかりやすく答える方法」をご覧ください。

ただもちろん、単純な質問の場合はもちろんぱっと答えることもできます。fortunately ってどういう意味ですか、とかだったら「幸いなことに、だよ」でOKだと思います。
 

2. 相手の理解を確認しないまま自分のペースで説明を続ける

説明している途中、たびたび

「ここまで大丈夫?あいまいなところはない?」

と確認すべきです。「大丈夫」と言っていてもリアクションが微妙だったらどこかで引っかかっている可能性が高いので、別の切り口からの説明を試みるなどします。

相手の性格にもよりますが

「なるほど!」

という疑問が氷解した反応が来るまでしつこく粘ります。

○○さんならこの反応でもOK、○○さんはこのぐらいのリアクションではまだ全部わかっていない状態

など普段の反応から理解度とリアクションの傾向をつかんでおきます。
 

3. 具体例(例文)を出さずに説明する

具体例のあるなしで説明の分かりやすさは大きく変わります。以下の例をご参照ください。

説明だけ:ドイツ語の定冠詞は主語と目的語でder/denと形が変わります。
説明+具体例:ドイツ語の定冠詞は主語と目的語でder/denと形が変わります。例えば、

der Mann その男       der Tisch その机
den Mann その男     den Tisch その机

Der Mann sieht den Tisch. (The man sees the table)
「その男 その机 見る」

※ちなみに、上の例のように重要な部分をハイライトするのも非常に大事

 

4. 思いついた順番に説明する

1. で相手の現在の知識を確認した後は、そこからどうすれば質問の回答に到達できるのか、一番スムーズと思われるステップを頭の中で構築します。その際、

相手の既存の知識の確認→1つ1つ新しい知識の導入
単純→複雑
個々の内容→複合的な内容

という順番で、どの部分が分かっていないのかを探りながら1つ1つステップを踏んで説明をする必要があります。
 

5. まとめ

以上、質問されたときに避けるべき対応についてまとめました。以上のことを心掛けつつ、わかりやすい質問対応をこれからも頑張っていこうと思います。

 

 

at 2021/07/01 11:25:11