こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
今回は代表的な音読練習のやり方(主にスクール今西で採用している方法)を取り上げ、効果を最大化するための方法を説明したいと思います。
という方は、ぜひ参考にしてみてください。
まず、音読練習の大前提は
ことです。
つまり、
というのは(無駄ではありませんが)おすすめできません。
なぜかというと、音読練習というのは基本的に
だからです。定着をさせるためには、きちんと理解しているけどまだ練習が不十分である文章を使用するのが一番効率がよく、それにより上記の原則「100%理解しているものを繰り返し音読する」が生じてくるわけです。
ここのところを勘違いすると、どれだけ一生懸命やってもほとんど効果が出ない可能性もありますので、十分注意してください。
さて、文章を理解した後に音読練習に入ります。まず最初にやるべきことは
ということです。
このことを行うために、初心者や音読に慣れていない人はまずリピート練習を行うのがよいでしょう。CDを流して、区切りのいいところで止めて、自分も同じように発音してみる、という練習です。
音読に慣れている方はこのステップを省いて、すぐに次の「オーバーラッピング」に進んでいただいてもかまわないと思います。
モデル音声をまねする練習に最適なのが、このオーバーラッピング(またの名をパラレルリーディング)です。
モデル音声を流しながら、それにほんのちょっと遅れるぐらいの感じでイントネーションやアクセントをまねしながら発音していきます。
この時のコツは、
です。自分の声が大きすぎて聞こえないようになるぐらいなら少し自分の声のボリュームを落としてしまっても問題ないと思います。
オーバーラッピングによって発声の仕方が身についてきたら、次は自力で発音する練習をします。
この課題はごく普通の「音読」です。つまり、音声は使用せず、文章を見ながら声に出して読んでいきます。
ここでのポイントは
です。
3. のオーバーラッピングと違って音読の目的は「アウトプット」一択です。
今後、今音読しているような文章を会話や作文で使えるようにするために声に出して読んでいる、という意識を持ち、しっかり声を出して音読をしましょう。
さて、最後はシャドーイングです。文字を一切参照せず、音声を聞きながら、それに0.5秒ぐらい遅れてついて発音していく練習をします。
シャドーイングの目的は
が一番です。そのため、別に音読の後にしなければならない、ということは一切ありません。
ただ、文字を見ずに音声だけを追っていくのは結構負荷が高く、慣れていない人は音読などでしっかり練習した文章につき、この課題を行うようにすればやりやすく感じると思います。
また、リスニングの訓練が目的のため、あまり大きな声を出す必要もありません。これが 4. 音読 との大きな違いです。
以上、おすすめの音読についていくつか紹介してきました。
もちろんこれ以外にも音読のやり方は山ほどあります。例えば
などなど。
しかし、個人でやって効果的、かつ代表的な音読のやり方は以上の
でよいと思います。
「音読練習は100%理解したものを繰り返し」という原則を守りながら、英語力アップのために音読をしっかり頑張っていってくださいね!