こんにちは、広島市の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。
生徒の英作文を上達させるのはなかなか大変です。文法ミスに関する項目であれば一言説明すれば直ることもありますが、構成に関する指摘は口頭でサクッとすることが難しい状況が多いです。
そこで、スクール今西では以下のようなプリントを用意しています。このプリントに英作文(論述文)の構成で必ず守るべきポイントがいくつか整理してあり、実際の例を見ながら学べるようになっています。
----- 画像が見にくい方のための補足 -----
まず1つ目の段落で全体の結論を述べます。さらに、for the following two reasons などの表現で次の詳細の記述に繋げます。
次の段落では最初の文で結論に至った1つ目の理由を述べます。この2段落目1つ目の文を段落の「トピックセンテンス」と呼びます。この「トピックセンテンス」の後に、それを補足するため詳細、具体例などを出来るだけ多く書き足していきます。
段落を始める際は「スペース5つ分」または「Tabキー1つ分」の空白を空けます。(この空白がなかったり、入れてもスペース1つ分しか入れていないミスが非常に多いです)
その次の段落では、結論に至った2つ目の理由について前の段落と同じ構成(1文目の「トピックセンテンス」と、その後に続いてそれを補足するいくつかの文)で述べていきます。
最後の段落は結論の段落です。1文目は最初の段落で述べた全体の結論を、単語や表現を変えつつ繰り返します。さらにその後、2つ目、3つ目の段落で述べた結論を、これまた表現を変えながら繰り返し述べて、英作文を締めくくります。表現を変えずに全く同じ文を用いていると「表現力が足りない」と判断されてしまいます。
最後の段落(結論の段落)には新しい情報を出来るだけ入れないようにします。
----- 補足終わり -----
※以上はあくまで基本中の基本です。特に序論や結論の構成はさらに工夫の余地が沢山ありますが、とりあえず英検2級~準1級の中級者ぐらいまではこの構成で問題ないと思います。また、論述文以外の英作文であればこの構成に従う必要はありません。
実際の英作文指導では、提出された英作文から判断して英作文の基本構成を知らないと思われる生徒に、担当の先生からこのプリントを使用して指導していただきます。
実際この指導だけで英作文の構成がぐっと良くなり、英検などでも構成点でいい評価を得られるようになることが多くあります。
指導というのは個人個人の先生の技量も大切ですが、一定のシステムと教材を作って定型的に効率よくやるのも大事だなぁと感じました。