こんにちは、広島市の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。
スクール今西に通っている方はノートルダム清心中高と広島女学院中高の方が多く、定期テストで点数がとれなくて困っているという悩みもこの2つの学校の方から聞く機会がよくあります。
そこで今回は、この2つの学校の方から定期テスト対策を聞かれた時にお伝えしていることをブログ記事としてお書きしようと思います。
スクール今西は定期テスト対策の塾ではありませんので、テスト対策をメインとして指導することは基本的にありません。
しかし、テストで全然点が取れないのは英語力に問題があることも多いので、英語力そのものを高めつつテストでもある程度の点数がとれるようになるため、必要なアドバイスを行っています。
1. ノートルダム清心・広島女学院中学高校の英語定期テストの特徴
大前提として、この2つの学校の定期テストには以下の特徴があります。
・和訳の比重が低い
「下線部を英語に訳しなさい」のような問題はあまり出題されません。英語を理解できていることは前提のように扱われる傾向があります。
・文法を正確に意識して英語を書く(穴埋めする、英訳する)能力が問われる
並び替えや穴埋め、和文英訳など、特定の情報を元に英語の文を書く課題の比重が高いです。
・細かいミスで点を引かれる
三単現の -s がない、スペルが少し違う、微妙に時制を間違えている、などで部分点を含めてどんどん点が引かれてしまう傾向があり、良いか悪い課はさておいて、正確さが非常に重視されます。
さて、以上を頭に入れた上で、以下の勉強法を提案しています。
(1) 予習として教科書の単語の意味調べをしてノートに「英・日」のリストを作り、読解が一度終わった状態で授業に臨む。
(2) 復習として、毎日5つぐらい教科書から「この例文は大事っぽい、この例文をテストで書けと言われたら絶対に無理、この文は範囲の文法が入っている文だ」という重要な文をピックアップし、1冊専用のノートの左側に和訳しておく。
(3) 3日後(4日目)、1日目に和訳した文5つを自力でノートの右側に再英訳してみる。教科書を見て間違っている箇所を細かいところまで確認し「なるほど、自分はこういうところでミスをするのか」と分析する。間違っていたらそれを再び和訳して新しい箇所に書いておく。5日目には2日目に和訳した文の再英訳。このように、3日前に和訳した文の再英訳を毎日行う。
(4) テスト週間には長文の音声を聞いて、100%理解できる状態でシャドーイングできるまで繰り返し練習する。上手くできなかったり分からなかったりしたら文章の読み直し、単語の調べ直しを行う。
つまり、
「予習」「授業」「復習の和訳と英訳」「テスト週間のシャドーイング」
の4回は教科書を学習するということです。テスト対策や英語の学習に限らず、学習全般のコツは「同じことをひたすら繰り返し学習すること」です。
ある成績優秀者は「教科書は最低7回音読する」と言っていました。
注)和訳をした3日後に英訳を行う理由(しばらく空ける理由)は、忘れたころに自分の本来の力で英作文をする能力を身に着けるためです。短期的には覚えていてもしばらくすると忘れてしまうため、直後には再英訳しないようにします。
以上、継続と根気を必要とする勉強法ではありますが、きちんと英文を習得する意識、細かいところまで目を向ける意識を持って取り組めば必ず英語力が就き、定期テストでも成果が上がってくる勉強法だと思います。
清心、女学院の方に限らず、穴埋めや英訳の問題がよく出るテストを出題される学校の方はぜひ試してみてください!
蛇足ですが、上記のような細かいことに気を配るテストばかりに集中するせいで成長が阻害される能力もあるので、「価値観にはよりますが、ある程度の点が取れるならあまり定期テストの点数にはこだわりすぎないでいいと思いますけどね」ともお伝えすることが多いです ^^;