こんにちは、広島市の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太です。
先週のニュースですが、国立大学の一部で民間試験の出願資格が「中卒程度」のレベルで可能になったという話がありました。
国立大13校、英語「中卒程度」で出願可 民間試験活用に疑問
これらの大学を受験する人はおそらく「中卒程度」のレベル(CEFRのA1、英検で言えば3級)の試験は合格できる力をすでに持っていると思います。それでも出願資格なので、受験だけはしないといけないということで、受験生にとっては負担が増えて本当に大変だと思います。
一方、岡山大学などは民間試験の利用そのものをひかえると発表しています。広島大学は「B2レベル(英検で言えば準1級)で1次試験満点扱い」ということで、こちらも外部試験は受験したい人だけ受験するという形式です。比較的受験生に優しい制度と言えるかもしれません。
正直あまり良い方向に進んでいるとは言えない改革ですが、多少は四技能型の英語授業を広める効果をもたらしてはいるようです。
例えば、広島市内の複数の学校で今までは無かった自由英作文の課題が定期テストに出題されるようになり、文法ミスだけでなく構成や語彙など様々な観点から採点がなされるようになっていると、複数の生徒から耳にしました。
若手の先生がまずは自分の授業から、文法長文だけでなくアウトプット活動を取り入れた授業を積極的に行っている例もよく聞きます。
文科省と現場の理想がそれぞれ激突して混とんとしてきている大学受験英語ですが、これからもアンテナを立てていろいろ情報収集を行い、生徒に良いアドバイスができる環境を整えていきたいと思います。