写真はイメージです
その中で大学入試の新しい流れに関して非常に面白い内容をいくつか聞くことができました。その中で特に面白かった(有益だと思った)内容をここでシェアしようと思います。
2020年度(2021年)の入試から英語の外部試験が「認定試験」として大学受験に活用されるという話はお聞きになったことがあるかと思います。
(「認定試験」には英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英語検定、TEAPなどがあります)
この試験の活用の仕方が大学にゆだねられているため、大学によって重要度が驚くほど変わってくるという話を具体例を交えて聞くことができました。
以下その情報をもとに、いくつかの大学群に分けて認定試験の重要性を見ていこうと思います。
(以下は Educational Network セミナー「いよいよ見えてきた大学入試改革 共通テストと四技能認定試験の活用!」(2019年1月16日)に基づきます。)
外部試験の重要性は非常に低いです。東北大は一切不要、その他の大学も「A2(英検準2級レベル)をクリアできていれば出願資格」となるところがほとんどです。
英検準2級レベルと言えばちょっと優秀な中学生という感じです。このレベルの大学を受ける受験生がそれをクリアしていないことはありえません。
実質これらの大学では「外部試験対策は不要」と言って構わないと思います。(成績を出したり内申書に記述が必要なだけ)
以下のいくつかのパターンがあります。
これは上記1.と同じで、「A2以上」としている大学がほとんどです。例えば、東京外国語大学、東京農工大学、千葉大学などです。このパターンの数は少なめです。これらの大学でもA2がほとんどのため、英検準2級を取っていれば全く問題ありません。
センター試験の後継になる「共通テスト」の点数に加点をする、というパターンで、このパターンの大学を受ける場合は認定試験の重要性は高いです。
岩手大、信州大、三重大などいわゆる「地方国立大」と呼ばれる大学はこのパターンが多くあります。静岡大はすでにレベルとの換算表まで公表しています。
一つ特殊なのが茨城大です。本来は筆記とリスニングの配点が 1 : 1 である「共通テスト」について、配点を200 : 50に変更してリスニングの比重を下げ、それにさらに外部試験の点数を50点分で加算するとのことです。
現在のところ広島大学と鹿児島大学のみがこのパターンを取ることを公表しています。例えば広大は現在すでに「英検準1級取得でセンター試験満点扱い」の制度を導入していますが、これを継続するということです。
こちらも大学によってかなり異なりますが、現時点では以下の大学(学部)が認定試験を義務化する方向で動いています。
一方、慶應義塾大学、中央大学などは認定試験を重視しない傾向が出そうという話でした。
ただ、まだ明確な方針を打ち出していない大学も多く、全体像は不透明な状況です。
以上、現時点で分かっている情報としてセミナーで聞いた内容をまとめました。
傾向をまとめると、
ということになりそうです。さらなる情報が入り次第、またこのブログでお知らせしていこうと思いますので、よろしくお願い致します。