こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西の今西一太です。
今回は多読(多聴)がなぜ重要なのかについてお話ししたいと思います。多読(多聴)をすることによって得られる効果は沢山ありますが、そのうちの一つは、
ということです。
以下、例を見てみましょう。下の英文 (1) をどう思いますか?
私はとあるセミナーでこの例文が紹介されたとき、「理由は分からないけどすごく不自然に感じる」と思いました。
すると、セミナー講師の先生がすぐにその理由を言ってくれました。
とのことです。例えば、
という例文のニュアンスは、
と励ますような感じになる、とのことです。
なるほど、確かにそう考えると上の例文 (1) は三角形の大きさと言う客観的な現象を表しているので、as … as … 構文を使うのは不可能になりますね。
と、ここで言いたかったのはこの構文の用法についてではなく、
という点です。
もちろん、講師の先生に説明を受けるまで「as … as … は主観的」なんてことはこれっぽっちも知りませんでした。
私はもちろん英語のネイティブではありません。本格的な英語学習は中学生からです。
そして、「as … as … 構文は主観的なことにしか使えない」と書いてある文法テキストは今まで一つも見たことがありません(あるかもしれませんが)。
文法学習と単語の暗記を中心に学習を行ってきた人は
と文句を言うかもしれません。しかし、文法テキストに説明が無い所でこのようなルールは無数にあります。
例えば、以下のような日本語についてどう思うでしょうか?
全て文法的には完璧なはずですが、「なんか変だなぁ」と感じるはずです。
何故そういう判断が出来るかと言うと、今まで日本語を大量に聴いたり読んだりしてきた中から、「こんな言い方は聞いたことが無い」という感覚が身についているからです。
つまり、外国語学習は
だけを行っていると、
という状況に陥ってしまうということです。
以上のように多読・多聴と言うのは自然な英語を身に着けるのに極めて重要な勉強法です。
特に、
の記事で述べたように、高校生にとっては英会話と並行してこの「多読」学習が英語習得のために一番重要です。
生徒の中には、どうしてもめんどくさくてサボってしまう人もいるようですが、決してないがしろにしないようにして欲しいと思います。