こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西の今西一太です。今回は英会話の指導でどんな先生が英会話を上達させてくれる「いい先生」なのかを書こうと思います。
英会話を上達させてくれるいい先生と出会えるきっかけにしていただければ嬉しく思います。
1. 英会話指導の基本は「生徒にしゃべらせる」こと
英会話の指導では
Teacher Talking Time(TTT、先生が話す時間)
と
Student Talking Time(STT、生徒が話す時間)
という考え方をします。
そして、このうち
STT > TTT(生徒の話す時間の方を多くする)
と言うのが英会話指導の基本です。
英会話指導(外国語指導全般)になれていない外国人講師などが非常によくやるのは、
「教えないといけない」と思って自分が話し過ぎてしまうこと
です。
以前、某所でフランス語のマンツーマン指導をしているのを見たことがありますが、フランス人の先生がずっーと話し続けており、日本人の生徒は「ウィ、ウィ」と相槌を打っているだけの状況になっていました。これは「避けるべき指導スタイル」です。(もしかしたら何か特別な事情があったのかもしれませんが)
英会話指導の目的は「生徒が英語を話せるようになること」です。
先生は出来るだけ話さずに生徒から話を引き出す役に集中する
のが重要です。
2. 「生徒がしゃべる時間を増やすこと」を意識した指導とはどんなものか
さて、それでは具体的にどのような指導をしてくれる先生が「いい先生」なのでしょうか。
例えば、以下のような指導はどうでしょうか?
講師:What’s your favorite sport?
生徒:I like tennis.
講師:Oh really? I used to play tennis when I was a high school student, and …
生徒: … (聞いてるだけ)
これは「自分がしゃべっているだけ」のダメな会話指導の例ですね。こういう先生は避けた方がよいと思います。
以下はどうでしょうか?
講師: What’s your favorite sport?
生徒: I like tennis.
講師: Oh you like tennis. And?
生徒: Ah…
講師: Uh-huh?
生徒: Ah… I …
講師: How often do you play tennis?
生徒: I play tennis ...
生徒がしゃべろうと思って考えている時間はじっくり待ってあげていますね。どうしても何も言えない時は、ヒントになる質問をしてあげています。
実際にしゃべっていなくても頭の中で英文を作ろうとする作業がまさに英会話のトレーニング
というのはスクール今西の講師研修でもいつも取り上げています。ぜひこういう指導をしてくれる「いい先生」を探しましょう。
スクール今西では中級者向けの授業で「1分間スピーチ」を採用しています。これは「今から1分間即興でこのテーマについて話続けて下さい」という課題です。(参考:即興1分間スピーチ練習)
1分間と時間を区切って強制的に話す時間を作ってしまえば、先生が話す時間を減らし、生徒が話す時間を強制的に増やすことが出来ます。これにより、ペアワークなどで相手に圧倒されてなかなかしゃべれない無口な生徒でも十分に会話の練習ができるというわけです。
英会話の指導を受けるときは
「(先生ではなくて)自分自身が話す時間をどれぐらい確保できているか」
ときちんと意識して、良い先生を見定めることが重要になってくるとぜひ意識してください。いい先生との出会いを願っております!