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【英語】TEAP広島会場受験の感想(2017年7月23日)

こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西英語学院の今西一太です。

2017年7月23日(日)にTEAP(Test of English for Academic Purposes)を受験してきました。いわゆる「4技能型の英語民間試験」の一つで、多くの大学がこのテストの点数によって英語試験の受験を免除にするなどの対応をしています。

手続きから会場の様子まで詳しく書いてみましたので、受験をご検討の方は参考になさってみて下さい。

 

1.受験手続

TEAP受験のためには、まずTEAP公式サイトで個人のアカウントを作る必要があります。申し込みの際は写真をアップロードする必要があります。面倒くさかったのでその場で携帯で撮影したのをアップロードしました ^_^;

支払方法はクレジットや振り込みがあったのですが、この度は事情により振り込みを選びました。

2技能型(リーティングとリスニングのみ)
3技能型(ライティングが加わる)
4技能型(スピーキングが加わる)

と試験の種類を選ぶことができ、四技能型の場合、受験料は15,000円です。

以下、当日の流れを書いてみます。
 

2.集合(9:30)

会場は祇園にあるAICJ中学高等学校で、集合時間は朝の9時半です。AICJ中学高等学校はJR可部線の下祗園駅(下の地図の赤い四角)から徒歩5分ほどの距離です。イオンモール広島祇園のすぐ隣です。

 

 

会場の建物

 

会場入り口

 

目印の看板


会場に入ると、入ったばかりの所に受験票を忘れた人のために手続きをする受付があります。看板に受験番号が張り出してあり、会場の教室を確認、エレベーターが使えないので階段で5階まで登ります。

5階の会場に着くと、受験証と身分証を提示、本人確認をします。みんな結構早めについている人が多いです。

会場の教室を外から見た風景

会場の学校はとてもきれいで現代的な雰囲気の建物です。こんなところで勉強できたらいいだろうなぁと思いました。

9時半から10時までは試験についての注事項の説明などでした。
 

3.リーディング(10:0011:10

10時にリーディングの試験開始です。同じ冊子にリスニングの試験もセットになっていますが、リーディングの試験中には絶対に見ないよう注意されます。

以下、試験の感想を簡単に列挙します。

英検によく似ているが、語彙問題のレベルはそれほど高くない(英検2級前後)
長文問題の難易度は英検2級~準1級でそれほど難しくない印象だが、とにかく問題量が多い。短い文章を大量に読まされる。私はセンター試験の英語(80分)なら35分ぐらいで解き終わることが出来ますが、この試験(70分)は本気で解いても45分ぐらいかかりました。一緒に受験した高校生は、最後まで解けなかったと言っていました。
・大学受験二次試験のようにひねった問題はなく、非常に素直で解きやすい問題ばかり。

 

4.リスニング(11:13-11:58

リーディングが終わった後はすぐにリスニングです。音量調整や注意の説明が3分ほどかかり、試験がすぐに始まりました。以下は感想です。

スピードがかなり速い。読まれるのはもちろん1回だけ。
・問題を解く際にじっくり考える時間はほとんどない。どんどん問題が先に進んで行くので、聴いてすぐに答えて、聴いてすぐに答えて、で精一杯。

英検レベルのリスニングに慣れている生徒には非常にきつい内容だという印象です。相当量の英語を英語のまま長時間どんどん理解して情報処理していく能力が必要です。

 

5.休憩(12:00-13:00)

昼ごはん休憩です。TOEFL iBT と違ってきちんと1時間あるのでとても助かります。
 

6.集合(13:00)

同じ教室、同じ席に集合して、ライティングの注意事項の説明を受けます。一度全員教室を出て、再び本人確認の手続きを行うなど、徹底しています。
 

7.ライティング(13:30-14:40)

試験内容を漏らしてはいけないらしいので細かいことは書きませんが、試験の形式が少し特殊な部分がありますので、形式に慣れておくことが大事だと思いました。

大雑把にいうと、

文章に書いてあることを 「自分の言葉で」 「既定の文字数で」 まとめる能力

が重要になってくると思います。自分の意見を問われる部分はごく一部です。

私は既定の文字数に収めるために苦労したのですが、終わった後の答案回収中に周りの人の解答を見ると、半分ぐらいしか書けていない人が多かったようです。
 

8.スピーキング(14:45-16:00ごろ)

ライティングが終わった後はすぐにスピーキングです。首にかける受験票が配布され、そこに電源を切った携帯電話を入れて待機します。34人ずつ順番に別の階に呼び出され、順番に試験を受けます。

スピーキングの会場は一つの階の教室全てを使っているような感じで、各教室の入り口に椅子が二つ並べてあり、そこに座って順番を待ちます。

試験は約10分で、

・試験官が質問をして普通に答える問題
・1分間の制限時間で即興のスピーチを行う課題
・逆に試験官に対して質問をする課題

などがあります。

以下、気が付いた点を幾つか。

・外で待っているとたまに中の声が聞こえてきて「なるほど、こういうことを聞かれるのかな」というある程度の予想が出来るときもある。ただ、予想が外れることもある。
試験官の喋るスピードが恐ろしく遅い(これは私の当たった試験官だけかも)
・試験監督が日本人(の外見をした人)である場合と、外国人(の外見をした人)である場合がある。ただ、ネイティブスピーカーも質問は非常にゆっくりと喋ってくれるので、外見は気にするだけ損。
質問内容は比較的日常的な内容が多い。あまり高尚なことは聞かれないので、日常的なことについて話す練習をしておけばよい。

 

9.全体の感想

四技能のバランスが取れた非常に良い試験だと思う。英検の欠点(語彙問題が難しく、リスニングと面接が簡単)をちょうど補って、全てが同じぐらいの難易度になっている。(ということは、日本人学習者にとってはリスニングと面接が難しいということ)

・「アカデミックな英語」と銘打った試験だが、TOEFLなどと違ってガチで学術的な内容はほぼ無い。アカデミックと言っても中学高校のレポート作成レベル、セッティングが大学、英検っぽいちょっとした雑学、というぐらい。TOEFL iBT は言わずもがな、TOEFL Junior よりもさらに学術臭は薄い。

・「アカデミック・学術=大学」という認識なのか、リスニングなどの問題の状況設定が大学の場合が多い

・合間ごとの待ち時間がとにかく多いので、勉強のための本や暇つぶしを持っていった方がよさそう。
 

10.必要な対策
リーティング

処理能力を上げる必要がある。和訳せずに素早く段落全体を読んで全体の意味を理解する練習などが必要。
 

リスニング

同様に処理能力を上げる必要がある。和訳している時間は一切ない。自分が聞き取れるレベルの英語から、長時間(30分以上)聴き続けてずっと理解し続ける練習聴きながら問題を読んで理解する練習などが必要。

ライティング

文章を自分の言葉でまとめ直す練習、既定の文字数に収める練習が必要。

スピーキング

日常的な質問に対して、自分の意見をある程度の時間話し続ける練習が必要。(TOEFLと同様の対策でいけそう)

 

知り合いの生徒も何人も受験していましたので、この受験経験を参考にカリキュラムを改善して行ってみようと思います。
 

at 2017/07/24 18:11:19