こんにちは、広島市の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太です。
2017年のセンター試験が近づいてきました。スクール今西にも受験生がいて、最後の調整に一生懸命になっています。
私個人も何人か受験生を担当していますが、その中の一人から以前
と相談を受けました。
その生徒にはいくつかアドバイスをして、それに沿った勉強をしてもらったところ、1か月ぐらい経った後で「8割5分はほぼ取れるようになりました」という嬉しい報告を受け取りました。
同じような悩みを持っている生徒もいるかもしれませんので、ここにその生徒にしたアドバイスを共有してみようと思います。
まず前提条件として
というレベルにあることが前提です。140点を取れない場合はもう少し基本的な読解力から鍛え直す必要があります。
アドバイスを簡単にまとめると、以下のようになります。
ということです。
細かく見ていきましょう。
文法問題と言うのは色んな試験で良くある問題で、対策の本もたくさんあるのでみんなかなり力を入れて勉強しますが、センター試験に関して言えばここの配点はたったの20点(1つ2点)です。後半の長文は5点~6点なので、一つ一つの問題の価値が低いと言えます。
その割に文法で勉強する範囲は膨大、かつ問題を見たときに「あ、これはあのことを聞いている!」「これは間違いなくこれしか入らない」とぱっと思いつくぐらいまで定着している必要が出てきます。じっくり考えてもなかなか正解が出せるものではありません。
第2問Aは最悪ランダムにマークして4分の1の正解でも落とすのは(計算上)たった15点です。残りの200点満点のうち、残りの185点をどのように全問正解に近づけるかの方が重要です。
(もちろん、文法が既に得意で点が取れている場合は、ここを伸ばしていくのも一つの手段ではあります)
逆に配点が6点である長文問題は、3つ落としただけで18点のロス、既に文法で全滅したのと同じぐらいの失点を犯すことになります。
それならば、第3問以降で満点を狙う作戦の方が効率的といえます。そのために、
事の方が重要です。そのためにアドバイスとして、
という方法を勧めました。
私がアドバイスした生徒は元々読解力がかなりあったので、比較的短期間で戦略変更の成果が出たようです。
読解力が不十分な場合は成果が出るまで時間がかかると思いますが、文法問題ばかりやっていても後半の長文で点が取れないと結局は8割突破は絶対に不可能です。
センター英語で8割を取るにはとにかく、英検2級程度の長文を素早く正確に読む能力を身に着けることが最重要です。来年センターを受験する生徒の方々は、ぜひこのことに注意して勉強を進めて行ってください。