こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
先日高校生と長文読解をしたのですが、その内容が「多読」に関するものでした。「多読」とは、簡単な英語の本を辞書をできるだけ使わずに大量に読んでいく勉強法のことです。
多読で読む本の例
その長文はけっこう長い文章だったので全文を引用することはできないのですが、簡潔にまとめると以下のような感じです。
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二人の言語研究者が日本の英語学習者を対象に行った実験で、通常の大学生よりも英語の成績が低く、英語学習を嫌っている学生たちが特別クラスで多読を行った。その結果、わずか一学期で成績が劇的に向上し、新しいテストの結果は通常の英語学生とほぼ同じレベルに達した。多読とは、比較的簡単なレベルの英語を大量に読むことだ。このクラスではほとんどの時間を楽しい本を読むことに費やした。
多読がリーディングスキルに効果があるのは当然だが、ライティングスキルにも大きな影響を与えることが研究で示されている。多読を通じてリーディングスキルを向上させた学生は、実際にライティングの練習をした学生よりも優れたライターになることがある。さらに、多読はスピーキングスキルやリスニングスキルにも良い影響を与えることがわかった。
多読がこれらの効果をもたらす理由は、学生が文脈の中で何度も同じ言葉を目にすることにより、語彙や文法の知識を強化し、言語を理解し、記憶し、使用するための基盤を築くからだ。言語学者たちは、言語学習者が多くの時間をスピーキング、リスニング、ライティングなどの練習に費やす必要があると認めつつも、多読を取り入れることで言語能力が大いに向上すると結論づけている。
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スクール今西でもこれまで多読を実践し、本気で頑張った生徒は非常に大きな成果を出してきています。
最近は「多読は時間がかかるし、他の勉強で忙しいから止める」と言って多読を中断する生徒の方が増えてきている印象があります。強制はしていないので止めはしないのですが、英語力という面ではやはり多読をやったほうが絶対に良いなと、この文章を読んで改めて確信しました。