こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
今回は、文法がどうしても苦手でなかなか身につかない、という生徒の方を指導するときにどういう方法を取っているかについて書いてみようと思います。
文法学習というのはどうしても得手不得手があり、これにはどうも生まれつきの部分も結構あるようです。ある生徒の方は一度教えればすぐに習得して自分でアウトプットできるようになりますし、別の方は何度やっても見につかず繰り返し同じミスをしてしまう、という感じです。
後者の方(文法が苦手な方)の指導の際はどうしたらよいかというと、以下の2つの方法を主に採用することが多いです。
力技ではありますが、苦手でなかなか覚えられないのであればとにかく繰り返し繰り返しやって嫌でも記憶に残していくしかありません。どんなに苦手でも5回も6回もやればさすがに少しずつ定着していきます。
ただ、意識ややる気の問題もあるのでしょうが、これだけでしっかりとした英文が見につくかというとなかなか厳しいことも多いです。そこで、もう1つの方法も併用していくことになります。
そしてもう1つ、これがキーポイントになりますが、「大量のインプット」から自然に英語を習得する方法です。上の1は通常の学習塾などでもよく採用されますが、この2を積極的に行っている学習塾の方は少ないかもしれません。
どんなに英文法が苦手な生徒の方でも、日本語を習得した際は文法など意識せず、「大量のインプット」を得ることで自然な日本語を習得できたはずです。このように人間には(年を重ねると徐々にその能力は落ちていきますが)「大量のインプット」を行うことで言語を習得する能力が生まれつき備わっています。
文法からのアプローチが難しい方は、むしろこちらの方を活かして指導に当たるという方法を模索することが多いです。
具体的には、文章の意味をきちんと理解したうえで
などの方法を多く採用します。
1の繰り返し文法学習と並行してこれを重視することで、文法が苦手な方でも「何となくこの言い方が聞いたことある気がする」という感覚を身に着けて少しでも正しい英語をアウトプットできるようになる可能性が高くなります。
そしてもちろん、この「大量のインプット」方式は文法が得意な方でも絶大な効果を発揮します。
現在の日本の英語教育では
に偏っている傾向があるのかなと思っていて(もちろん例外はたくさんありますが)、「どちらもしっかりやればいいのにな」とよく思っています。
それぞれの生徒の方の特性を見てカリキュラムを考える、ということを意識して指導に当たっていますので、今後も上記に2つの方法から個々人に合ったより良いアプローチの配分を探りつつ、ベストな方法を模索していってみようと思っています。