こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
スクール今西では毎週生徒が英作文を提出し、それをネイティブの講師が添削、さらにそれに日本人講師が文法・構成などについてコメントをつけるという「ダブル添削」を行っています。以下は添削の一例です。
私も毎週大量のネイティブ添削を目にするのですが、その中には「日本人の学習者が非常によく使うけど、ネイティブがチェックするとよく直されてるな」という表現がいくつかあります。
今回はそういった「使えそうだけど、意外にあまり使わない方がいい表現」を取り上げ、英作文の自然さを増していってもらう手助けにしていこうと思います。
以下のような表現はものすごくよく目にします。
実はこの
という表現、添削では非常に評判が悪いです。「不自然に響く」というコメントをよくもらいます。
最悪でも
のように for をつけないとおかしいし、for this などがあったとしても不自然に響く場合がかなりある、ということです。
それではどうすればいいのかというと、以下の下線部のような表現を用いればまず間違いなく自然な英語にできるということです。
for the following two reasons 「以下の2つの理由により」という表現です。
I have two reasons. という表現は英検の模範解答にすら記載されており、日本の英語教育ではかなり一般的になっている表現のようです。
しかし、より自然な英語を使いたい、と思われる方はぜひ I have ... reasons を避け、 for the following ... reasons を使うようにしてみてください。
結論を述べるときに
という表現を使う方も結構いらっしゃいます。
よく聞いてみるとこれも(少なくともアメリカ英語の英作文では)あまり一般的な表現ではないということです。sum up は他動詞で、目的語がないと不自然、ということなどが理由ということでした。
to sum up の代わりに使える表現はいくらでもありますので、以下のうちどれかを使うようにした方が無難です。
などなど。
以下のような文も非常によく目にします。
しかしこれもかなりの確率で「不自然」と判断されます。especially は always などと同じ副詞の位置(一般動詞の前、be動詞の後)で使うのが普通です。
場合によっては文頭で in particular ということもできるということですが、いずれにしても文頭で especially を使うのは避けましょう。
以上、日本人の英語学習者が非常によく使うにもかかわらず、ネイティブからは評判が悪い表現について取り上げました。
この程度のことであれば意味は確実に通じますので、細かいことを気にしない方は気にしなくてよいと思いますが、より高いレベルの英作文を目指している方はぜひこういった細部にも気を付けて英作文を書くように頑張ってみてください。