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【英語】文法的には正しいけど英作文では避けるべき4種類の表現(英作文と口語表現)

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

スクール今西では毎週の英作文添削に、ネイティブ講師と日本人講師のダブル添削が入ります。

添削の例

日本人講師の添削では、文法的な間違いや構成・論理展開に関する指摘に加えて、「この表現は口語的なので文章では使わない方がよい」という指摘を入れることがあります。(コメントを入れるかどうかはタイトル・文章スタイルや生徒のレベルにもよります)

例えば日本語でも、もし以下のような小論文を書いている高校生がいたら、「ちょっと待て」と言いたくませんか?

私は学生が制服を着ることには賛成だ。だって、制服は服を選ぶのがめんどくさくないし、楽じゃん。毎日私服だったら選ぶのが超大変だ。

例えば、以下のように直したくなると思います。

私は学生が制服を着ることには賛成だ。なぜなら、制服は服を選ぶのに手間がかからないし、負担が少ない。毎日私服を着るとすると、服を選ぶのが非常に大変だ。

さて、それでは英語ではこのような直しは例えばどのような内容なのか、今回はそういった添削のうち一部をブログ記事として共有してみようと思います。

「ちゃんと文章語っぽい正式な書き方ができているかな」

と心配な方は是非ご覧ください。

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1. ' を使用した省略表現

まずは isn't, it's, I've, couldn't などの省略表現は、文語(英作文)ではあまり使わない方がよいとされています。

△ They're very good at playing sports, so you shouldn't try to compete with them.
○ They are very good at playing sports, so you should not try to compete with them.

正式な文章でもたまに省略表現が出て来ることはありますが、どれが文章語でも違和感がなくてどれが違和感が出るかというのは非常に微妙なニュアンスの差になってきます。自信がない方は省略表現そのものを避けてしまうのが一番無難だと思います。

日本語で言えば、以下のような感じでしょう。

「×多くの学生がこれをやってる
「○多くの学生がこれをやっている

もちろん、口語的な文章を書いている時やあえて口語っぽい雰囲気を出したいときなどは使っても構いません(これは以下の例にも当てはまりますが)
 

2. 文頭の and, but, so

and, but, so を文頭で使うのもお勧めできません。

△ My mother often uses plastic bottles as a water bottle. And my dog also uses it.
○ My mother often uses plastic bottles as a water bottle, and my dog also uses it.
So, I think high school should be mandatory.
For these reasons, I think high school should be mandatory.

and but so はそもそもが「等位接続詞」なので、文頭ではなくて文中でしか使うことができない単語です。ただし、文頭で副詞として使う用法も口語では一般的ですし、文語でもある特殊なニュアンスが加わることで大丈夫なことがあります。

しかし、その特殊なニュアンスや文語で自然に響くかどうかの感覚は上級者レベルにならないとなかなか分からないものです。中級者ぐらいのレベルの方は、and but so を文頭で使うことそのものを避けた方がよいでしょう。

日本語で言えば以下のようなイメージでしょうか。

「×私の兄は大学生だ。、姉は高校生だ。」
「○私の兄は大学生だ。そして、姉は高校生だ。」

 

3. Yes (I doなど), No (I don'tなど)

質問に答える際に、Yes, I do. などの返答を入れる必要はありません。

Question: Should students wear uniforms?

Yes, they should. I think students should wear uniforms for the following two reasons.
○ I think students should wear uniforms for the following two reasons.

英作文では会話のような Yes, they should. と言った返答は必要ありません。自分の意見から書き始める方が正式な響きがします。

これに関連しますが、タイトル内のフレーズを代名詞で受けるのも可能であれば避けた方が無難です(間違いとまでは言いませんが)。全てフルの名詞句で言い直しましょう。

Q. Do you think what WHO says about the coronavirus is true?

△ I think that it is true.
○ I think that what WHO says about the coronavirus is true.

日本語なら以下の感じです。

質問:学生は制服を着るべきでしょうか。
「×はい、そう思います。学生は制服を着るべきです。」
「○学生は制服を着るべきだと私は思います。」
質問:新型コロナウイルスについてWHOが言っていることは正しいと思いますか。
「×私はそれは正しいと思う。」
「○私はWHOが新型コロナウイルスについて言っていることは正しいと思う」

 

4. stuff や like SV などの単語・表現

その他、口語でしか使わない表現が沢山あります。ここでは多くの例は出せませんが、例えば以下の例があります。

口語 stuff
文語 thing
口語 like SV (例:like they said)
文語 as SV (例:as they said)
口語 mom
文語 mother

これらの区別がついていない人は注意が必要です。日本語で言えば以下のようなイメージでしょうか。(あくまでイメージ)

口語:やつ(例:これは学生には扱えないやつだ)
文語:もの(例:これは学生には扱えないものだ)
口語:みたいな(例:自分が間違ってる、みたいなことを言う人)
文語:のような(例:自分が間違っている、のようなことを言う人)
口語:ママ(例:私のママは教師だ)
文語:母(例:私の母は教師だ)

 

5. まとめ

学校であまり文章語と口語の違いを習ったことがない生徒多いのか、かなりレベルの高い生徒でも上記のような文語と口語の区別をせずに英作文を書いている生徒が非常に多いように思います。

文章を書く際はそれにふさわしいスタイルがあるというのは日本語の例を見てもよく分かると思います。英語でも正式な文章のスタイルをマスターしてもらえるように、これからも指導を頑張っていこうと思います。

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at 2021/02/05 10:33:51