こんにちは、広島市の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太です。今回は2020年1月から実施される共通テストの英語の問題に関する話題です。
1. 共通テストの英語では文法問題が出題されない
2020年1月で「センター試験」は最後となり、2021年1月には「共通テスト」に移行します。
英語に関しては、このテストの変更により大きな変化があります。しかし、思ったよりも周知されていないように思います。
その大きな変化とは、
大学入試共通テストでは文法問題が出題されない
ということです。
「文法問題」とは例えば下のようなものです。
(1) On a crowded train you shouldn't sit with your legs ( ).
1. cross 2. to cross 3. crossing 4. crossed
以下の試行調査でのサンプルのテストを見ていただけると分かるのですが、文法問題(さらに発音問題、語句整序問題)は1つもなく、第1問目から長文問題になっているのが分かると思います。
つまり、2020年1月実施の「大学入試1次試験(=共通テスト)」は文法問題がゼロになり、筆記試験は長文問題のみになるということです。
2. 大学受験生はどうすればよいのか
この変化に伴い、
今後の大学受験生は大学入試共通テスト(1次試験)対策として長文読解とリスニングを集中して行う必要がある
そして
上の(1)のような文法問題を解く時間の比重を下げていく必要がある
ということがいえると思います。
もちろんきちんと読解をするのに文法の力は必要ですし、文法の知識なしではきちんと解けない長文読解の問題も多く出題されます。個別の大学の試験では今まで通り(特に私立大学では)文法問題が出題されることでしょう。
ただ、穴埋めや並び替えなどの文法問題の重要度が明らかに下がってきているのは間違いありません。
大学受験生でも、英語の勉強と言えばひたすら文法問題を解きまくっている(あるいは解かされている)場合がとても多いのを目にして、とても心配になっています。
これからの時代は受験対策としては、文法問題を解きまくるというより
習得した文法の知識を応用して読解とリスニングの練習をすること
を最優先して行う必要がありそうです。