こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
前回の記事、「英検準1級に向けたお勧め勉強法その2」で、リスニングの勉強法は基本的に一つしかないと述べました。
しかし、実はリスニングにはやろうと思えばもう一つの勉強法があります。それは「文字と音声の乖離を勉強する」という方法です。
例えば、有名な映画『スターウォーズ』のワンシーンで、主人公のルーク・スカイウォーカーがベン・ケノービと名乗る老人とある男について話しているシーンにこういうセリフがあります。音声で言うと以下のような感じです。
これ、英語で何だと思いますか?
英語で書くと、
です。
何が起こっているかと言うと、
という現象が起こり、
のような発音になっています。
このように do が d になったり、him が im になったりした形を事を「弱形」と呼びます。英語のリスニングが難しい(特に会話の聞き取りが難しい)と感じている人は、こういうところに引っかかっていることがかなり多くあります。
弱形にはほかにもたくさんの種類があります。例えば and はよく an' や 'n' に変化します。
ham 'n' eggs の場合は、
という「音法」と呼ばれる規則の一つも働き、「エッグズ」ではなく「ネッグズ」という発音になります。これも聞き取りを難しくする一つの要因です。
リスニングのコツは9割以上聞き取れる音源を大量に聴くことです。しかし、まずは9割以上聞き取れる音源のレベルを少しでも底上げするためにこういった「弱形」や「音法」の知識は有効です。